こんにちは。

京都四条河原町のみずもとメンタルクリニックです。

 

 

最近はかなりメジャーになった感のある発達障害。

 

そもそも発達障害とは、生まれつきの特性であり、「病気」とは異なります。

通常はそれなりに揃っている様々な分野の能力に凸凹があると言えばイメージしやすくなります。

かのアインシュタインも発達障害であったようです。

 

一言で発達障害といっても、実はいくつかのタイプに分かれています。

自閉症、アスペルガー症候群、注意欠陥・多動性障害(ADHD)、学習障害、チック障害などです。

これらは、生まれつき脳の一部の機能に障害があるという点で共通しています。

同じ人に、いくつかのタイプの発達障害があることも珍しくなく、そのため、同じ障害がある人同士でもまったく似ていないように見えることがあります。

個人差がとても大きいという点が、「発達障害」の特徴といえるかもしれません。

 

「発達障害」は、生まれつき脳の発達が通常と違っているために、小さいときから症状が現れます。

成長するにつれ、自分自身のもつ不得手な部分に気づき、生きにくさを感じることがあるかもしれません。

ですが、発達障害はその特性を本人や家族・周囲の人がよく理解し、その人にあったやり方で日常的な暮らしや学校や職場での過ごし方を工夫することが出来れば、持っている本来の力がしっかり生かされるようになります。

 

最近は診断が難しい症例があると「発達障害」と安易に診断されるケースもよくあるようです。

いわゆる発達障害の過剰診断が起こっています。

診断が違ってしまうと、治療方法や予後なども変わってきますので、その困った症状が発達障害の症状なのか、うつ病や統合失調症など他の病気の症状なのかきちんと鑑別することが大事です。

 

治療に関しては、特に最近はADHDに対する薬物療法が進歩しており、注意障害や多動性障害に効果が期待できますので、お困りがありましたらご相談ください。