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適応障害について

こんにちは。
みずもとメンタルクリニック院長の水元です。

 

これから5月は、適応障害の診断が増えてくる時期でもあります。

 

適応障害の定義とは、社会や人間関係などが原因となったストレスのため、3カ月以内に精神不調をきたすことです。

 

症状としては不眠、不安感、食欲不振、抑うつ気分など、一見うつ病とよく似ています。

 

症状がきつい場合は、それらを早く和らげるために適量のお薬を処方し、場合によってはしばらくの自宅休養が必要という診断書を発行します。

 

基本的にストレス因子が除去されれば快方に向かうのですが、復職しても同様の環境であれば再発のリスクが高いため、しばしば主治医が、会社の上司や産業医とやり取りをするケースもあります。

 

症状がきつい時は、退職する、転職するなどの重大な決断はしない、先延ばしにするというのが治療のセオリーなのですが、逆にそういう決断をすることで症状が劇的に改善するケースも珍しくありません。
みなさん「何だかふっきれました」と元々の症状が驚くほど良くなっていくのです。

 

日本は以前ほどではないにせよ依然として終身雇用制度がベースで、欧米ほど転職に対するイメージがよくありません。

すなわち転職を繰り返す人への評価というのは低い気がします。

 

ただ、このような患者さんをみていると、もし今より簡単に転職が出来る社会であれば、適応障害も減るのではないかと思うのです。

 

誤解して頂きたくないのは、別に終身雇用制度の事を批判しているのではなく、良い面もあると認識した上での発言ですし、何でも欧米に右に倣えとは全く思っていません。

 

もちろんそのような思い切った決断がすべてプラスに働くわけではなく、症状が悪化するリスクも大きくはらんでいますし、やはり重大な決断は先送りにする方がベターだと思われますので、そのあたりは慎重にご家族や周りの人、主治医と相談しながら考えられてはどうでしょうか。