漢方薬について
こんにちは。
京都四条河原町のみずもとメンタルクリニックです。
みなさんは漢方薬と聞いて何をイメージするでしょうか。
おそらく、効果がマイルド、副作用が少ないといったやさしいイメージを持たれているのではないでしょうか。
反面、本当に効くの?、胡散臭いなどのネガティブなイメージを持たれる方もいるかもしれません。
ただ実際の臨床場面において、西洋薬(一般のお薬)では上手くいかず何年も苦しまれた方が、漢方薬にかえた途端に改善するケースも珍しくありません。
安定剤や睡眠薬のような依存を形成するリスクも少ないため、安心して処方できる面もあります。
こころ(精神)とからだ(身体)は密接に繋がっており、各々のバランスが崩れることで、様々な症状が出てきます。
特に心療内科では、精神的なストレスが身体の症状としてあらわれることが多々あります。
特に女性では「冷え」から来る不調や月経・更年期関連の身体症状が問題となることがあり、抑うつ・イライラなどの精神症状と関連していることも少なくありません。
男性でも過労や睡眠不足、生活習慣などが体調不良を引き起こし、ひいては心身双方に影響を及ぼすことがあります。
精神的な症状が強い場合に漢方薬だけで対応することは難しいですが、こころの不調に伴って起こるからだの症状に効果的な漢方薬は数多くあります。
からだの症状に対してはもちろんのこと、こころの症状に対しても抗うつ薬や抗不安薬などの精神科の薬(向精神薬)に加えて、もしくは単独で漢方薬を用いることができます。
からだの不調が緩和されてくると、こころの症状の改善にもつながります。
漢方薬を処方する際は、「うつ病に対して抗うつ薬」「睡眠障害に対して睡眠薬」というような考え方ではなく、症状を来たすおおもとの原因がどこにあるのかに着目し、心身全体のバランスを調整していきます。
漢方薬が効果的な身体の症状としては・・・
疲れやすさ、食欲低下、自律神経失調症(頭痛、めまい、ふらつき、のどの詰まった感じ、腹痛、下痢、体温調節の異常など)や女性の月経前症候群(PMS)、更年期障害など
漢方薬で対応できる精神の症状としては・・・
軽度の抑うつ、不安、イライラ、不眠など
があります。
症状・体質に応じて処方を選択しますので、お気軽にご相談ください。