うつ病の受診のタイミング
色々なストレスで気持ちが落ち込むことは、誰もが一度は経験していることだと思います。
しかし、このような気分の落ち込みが、病気なのかどうかを判断できず、心療内科、精神科を受診するタイミングを逃して、そのまま様子を見ようとする人は少なくありません。
よく使われるうつ病の診断基準(DSM5)では、憂鬱な気分や意欲の低下などの症状が「2週間以上続いたとき」となっています。
なので、朝なかなか起き上がれない、気分が優れない、眠れない、食べられないなどの症状が2週間以上続いており、学校や仕事、家事など毎日の生活に支障が出ているようであれば、受診をお勧めします。
特に不眠や食欲低下はうつ病の人のほとんどでみられます。
また明らかなストレスがなくてもうつ病にかかることもありますので、注意が必要です。
双極性障害(躁うつ病)や、甲状腺疾患など身体の病気が隠れている可能性もありますので、鑑別も重要になってきます。
ただ2週間というのはあくまでも目安ですので、いつもとは明らかに違う、例えば「死にたいと思う」などの症状が出ている場合は早目に受診してください。
早めに気づいて早めに治療に結びつければ治癒も早くなります。
このブログの内容が気になったときが受診のタイミングかもしれません。