みなさんはADHD(注意欠陥多動性障害)をご存知でしょうか。

 

いわゆる、うっかりやおっちょこちょい、落ち着きがないといった症状の疾患です。

 

そのADHDと診断される方は、今まで「怠けている」「やる気がない」「親がわるい」「わざとやっている」などと言われる経験が多くあったかもしれません。

 

しかし実はADHDの場合は本人の努力不足や家族のせいでもありませんし、よくいわれる「気持ちの問題」でもありません。

実は、行動や思考を制御する「前頭葉の障害」だと言われています。

なので本人や周囲はADHDの特性をきちんと理解することが大事になってきます。

あの坂本龍馬やエジソンなどもADHDであったといわれていますが、周囲の理解がなければ偉人になれていなかったかもしれません。

 

また、少しの工夫でも生活の質は大きく上がります。

 

たとえば

 

<やるべきことを後々まで残してしまうパターンの場合>

・まずはひとつひとつこなしていくこと

・同時に違うことはしない

・作業する場所をそれぞれ分けてやる

 

<忘れ物が多い場合>

・明日持っていく物は玄関の近くに置く

・それでも忘れそうなものは玄関に貼り紙をしておく

 

<約束が守れない、スケジュールを忘れてしまう>

表にして目につくように貼っておく

携帯などのアラームを活用する

 

しかしこれらのことは自分自身だけではなく、周囲の協力は不可欠です。

 

よって家族にもADHDの特性を知ってもらい、協力してもらうことが重要です。

 

さらにお薬による治療を併用することで、もっと大きな効果が期待できます。